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住職の言葉

「今月の言葉」や「法話」一覧ページです。
住職:長谷川岱潤

住職の言葉 - 一覧


2020年4月1日 - ≪今月の言葉

ぬかづけばわれも善女や仏生会  杉田久女

四月八日はお釈迦様のお誕生日です。降誕会、仏生会ともいわれ、
小さなお釈迦様のお像に甘茶をかけてお祝いしてきました。
今年は新型コロナの蔓延で、集うことはできませんが、
こんな時だからこそ、仏さまにお参りして心を支えてもらいましょう。

2020年3月20日 - ≪法話

春彼岸会 法話 動画

2020年3月20日 - ≪今月の言葉

毎年よ 彼岸の入りに寒いのは  子規

子規が二十七歳のときに聞いた、四十九歳の母の独り言だそうですが、

今では桜の花がほころび始める、そんな温かな日々が続いています。

梅に対し散る見事さをいう桜を一茶は、「死に支度致せ致せと咲にけり」と詠んでいます。

桜に陽気にうかれる現代とはだいぶ違うようですね。

2020年3月20日 - ≪法話

令和2年3月春彼岸会法話

 新型コロナウイルスの蔓延という、大変な状況になりました。人類の歴史は感染病との戦いの歴史といわれているそうですが、そんなことを身をもって知ることになるなんて、今年のお正月には想像すらできませんでした。本当に何が起こるかわからないのが人生ですね。登り坂、下り坂、まさかの坂といいますが、正にまさかの坂に落ちてしまいました。

 これもあれもしてはいけないと言われると、どうしても心が閉じこもりがちになりますが、目に見えないウイルスという敵と立ち向かうには、私たちが力をつけるしかありません。免疫力を上げる一番は、おいしいものを食べて、よく寝ることですが、もう一つ、笑顔を作り、楽しい生活を送ること、心にストレスをためず、平安な状態、イライラしないことが大事なようです。

 この間、横浜市赤十字病院の救急救命士の鈴木直子さんのお話を伺いました。川や海でおぼれたとき、命が助かる確率の一番は、「助けて」と手を上げて叫ぶことではなく、ただ「浮いて待て」だそうです。人間の身体は、どんな人でも2%は必ず浮くのだそうです。口と鼻だけでも出して浮いていれば、必ず救助の手がさしのべられる。そのとき浮力に成るものがあればおなかのところで抱いていればいいとのことでした。

 この世もあの世も、自分の力に過信して、自分で何とかできるなどと考えず、自分のわずかにできることをして、あとは唯々他力を信じることが救われる道なんだと、教わった気がしました。

 こんな時代です。楽しく暮らせと言っても、無理と言われてしまいそうですが、「口角をちょっと上げるだけでも、脳は活性化する」と言われています。「腹式呼吸をやると、副交感神経が働いて、イライラやストレスを和らげる」と、五木寛之さんが書いていました。そして、呼吸という字は「呼」ははく息、「吸」はすう息です。「出息入息」という言葉もあります。よく体操などで「吸ってから吐いて」と言いますが、呼吸法としてはあれは間違いで、息は長く吐いて、一気に吸う。それも口で吸うのはだめで、あくまでも鼻から吸うのだそうです。

 これはお念仏と一緒です。何回も続けてお念仏を唱えて、もうできなくなったとき一気に吸う。これの繰り返しです。私は毎朝、何回連続で唱えられるかで、その日の体調をはかっています。こうしてると楽しくなります。

 さて、私ももう65歳ですが、「歳をとる」を辞書でしらべると「実り」と出てきました。一年長く生きられたことは、それだけ実りを手にすることができたことです。だから、「歳をとった」のではなく、「歳をとることができてよかった」と思うと、自分自身も笑顔になり、脳も少しは活性化されるのではないでしょうか。

 さて最後に、ご本尊へのお参りの仕方について書きます。

 よく仏様にお参りをするときに、何を祈りますかときくと、たいてい○○がかないますようになどと、お願いが出てきます。でもこのお願いは仏様が好んでくれるお願いか、困るお願いかを考える必要があり、たいてい困るお願いが多いことから、昔から「仏様にはお願い事はしてはいけない」と言われるようになりました。つまり私利私欲、自分勝手なお願いは仏さまが困ってしまうからなのです。そこで仏様にしていいお願い事を整理しておく必要があります。私たちは仏様にお祈りをするときは、一に今生きていることに感謝を捧げ、次にしていいお願いは、自分ではなく他人の幸福です。人の幸せを祈ることだとしています。そうしましたら、この間ラジオで毒蝮三太夫さんがある神主さんの話として、お祈りの三つめに、自分の将来を想像し、そこに至る自分の努力を誓うことをあげていました。「感謝と利他と誓い」これはセットかと思いいいお話だと思いました。

 この時代を生き抜く力として、何か参考になればと思います。

 お念仏をしていると必ずご先祖や仏様が寄り添い守ってくれます。お念仏を力として、この不安で困難で今を過ごしましょう。

合  掌