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2月のお話

 ホームページをご覧頂きありがとうございます。今月は弟子の岱忠が担当させて頂きます。
まず初めに、このたびの「令和六年能登半島地震」により、大切なご家族を亡くされ、また住まいや故郷に甚大な被害を受けられました多くの方々に心からお見舞い申し上げます。
 いまだ、被災地では余震が続いており、多くの方が不安な時を過ごされていることと存じます。一日も早い復旧・復興と皆様が平穏な日々を取り戻せるよう衷心よりお祈り申し上げます。
 また、2月11日は、様々な議論がなされる日本の建国記念日ですが、歴史を振り返ってみますと、我が国もたくさんの苦難、悲しい出来事がありました。過去を振り返ってみましても、大災害に見舞われたことも多くありました。今、豊かさのなかで生きてきた私たちは、まさに転換期をむかえているように思います。
 だからこそ、人と人が手を取り合って、支え合って生きていくことの尊さを、「苦しみ」や「悲しみ」から学び次の一歩へと結び付けていけるようになりたいと思います。
 そして、どんなに文明が発達したとしても、人知を超えた惨劇は起こるのかもしれません、ですが、この苦しみや悲しみを踏みしめ、乗り越えて、より一層こころが豊かになるのだと思います。また、今を生きる人たちやこれから生きる人たちは、先にお浄土に往かれた人たちを決して忘れずに弔い、敬い、限りあるいのちの大切さを伝え、この思いを繋ぐ担い手として生きていくのだと思います。
そのように気づかせてくれる数多くの御言葉の一つに
     ここに我ら、いかなる宿縁にこたえ、いかなる善行によりてか、仏法流布の時に、
    生まれて、生死解脱のみちを、聞くことを得たる
と法然上人が述べられました。いまこの苦しい、悲しい時であっても、お念仏の御教えを聞くことができるという一説です。今月15日はお釈迦様が亡くなられた涅槃の日です。
 この涅槃の時期に合わせて涅槃図を公開するお寺もあります。この涅槃図では多くの人と、動物、そして昆虫や架空の鳥にいたるまで、多くのものたちが嘆き悲しみ、うちひしがれている姿が描かれています。今回注目したいのは、その涅槃図に描かれている、お釈迦様の足もとでうずくまるお婆さんについてです。このお婆さんはお釈迦様の時代に生まれ、同じ国に生きながらもお釈迦様にお会いできず、仏法を聞くことが叶わなかった方です。それに比べ私たちは、国も違い、時代も違いますが仏教の「お念仏の御教え」を聞くことのできる時代に生まれることができたのです。このことのありがたさを感ぜられずにはいられません。
 まさに、この法然上人の御言葉が胸に響き「南無阿弥陀仏」と称えて皆様と一緒に歩んでいきたいと思います。そして、悲しいこと、つらいことを拭い去ることは難しいのかもしれませんが、次につながる一歩として称え続けていきます。

合 掌