小声もて遙かと話す夏花摘 岡本 眸 夏花(げはな)とは夏安居(げあんご)の期間毎日花を仏前に供える習慣だが、 最近ではまったく聴かれなくなってしまった。 でも今でも墓前で話しかけている檀信徒の姿を見ては、 温かな心を感じ、墓守の喜びを味わっている。