siteLogo
  • TEL : 03-3441-8971
  • FAX : 03-3441-8702

3月のお話

 ホームページをご覧頂きありがとうございます。今月は弟子の岱忠が担当させて頂きます。
 先月は、暑い20度を超える気温になったかと思えば、10度以下の気温になったり、春の訪れを感じる寒暖差の激しい気候となりました。
 さて、今月の22日はNHKラジオ第一放送が東京都港区にある仮の送信所でラジオの仮放送を開始した「放送記念日」です。いまではこの日に放送界に貢献した人の表彰を行っています。
 以前少し触れましたが、ボーイスカウトの指導者をしていまして、いくつかの縦走登山を年に一回行っていました。それ以外にも軽登山は年に3回ほど登っていました。その時に安全管理の為に無線機を使用することから、アマチュア無線の資格をとったことがあります。資格を取る際の入門書に書かれていたのがこの記念日でした。アマチュア無線は趣味で行われる無線通信で、電波が届く範囲であればお互いに知らない人同士であっても年齢・性別・職業・国籍を超えて、自由に交信できるツールであると書かれていたことに、そして、安全管理以外に誰かと繋がれることにワクワクしたことを思い出します。
 無線機を使う時のコールサイン(公的な名刺みたいなもの)を取得し、誰か知らない人と無線機越しに繋がる喜びは、当時大学生だった私はとても興奮しました。また、当時同じく資格をとった高校生の男の子と一緒に登山バックの重い荷物に合わせて、無線機とアンテナを分割して担ぎ関東の山々を登りました。頂上からどこまで届くのか試行錯誤したことも思い出します。今では画期的なスマホがトランシーバー代わりになってしまい少し寂しい気もします。
 このような、目に見えない電磁波を送受信するアンテナや発話するための無線機がなければできない通信となりますが、身一つでできる通信として、法然上人の御教えの「南無阿弥陀仏」と称えれば必ずや阿弥陀様が応じ導いていただけるお念仏があると私は思います。
 何か機械や道具に頼るのではなく、自分自身の口で称えるだけで、必ずや阿弥陀様の西方極楽浄土へ往生することができる。このような御教えを法然上人は説かれたのです。
 量りしれない光に満ちた世界、量りしれない命あふれる世界、それが即ち、阿弥陀様の存在であり、西方極楽浄土なのだと思います。真西に太陽が沈む春分の日、秋分の日は阿弥陀様の住む西方極楽浄土を明確に方向づけることができ、より身近に感じられる日なのではないかと思います。山頂でのアンテナの方向や角度を調整し繋がるとも限らない不安な思いを感ずることがあります。ですが、明確な西を指し示すこの時期は人と人の繋がり以上に私自身と阿弥陀様の繋がりを感じることのできる日なのではないかと思います。繋がらないという不安な思いをもつことよりも、私は口称念仏を信じより身近に阿弥陀様が感じれるようお称えしたいと思います。